動画を撮影・書き出しするとき、「この設定で何GB必要なのか」「手元のSDカードに収まるのか」を先に把握できると、保存先を準備しやすくなります。動画容量は、主に動画の長さと映像・音声のビットレートから概算できます。
数値を入力するだけで容量を計算できます
動画容量はビットレートと時間で決まる
ビットレートは、1秒間に処理するデータ量を表す値です。映像ビットレートが高いほど、一般に画質を保ちやすくなる一方、同じ長さでもファイル容量は大きくなります。音声にもビットレートがあるため、概算では映像と音声を合計します。
容量(byte)=(映像Mbps+音声Mbps)×秒数×1,000,000÷8
音声がkbps表記の場合は、1,000で割ってMbpsへそろえます。また、ビットをバイトへ変換するために8で割ります。
GBとGiBは基準が異なる
ストレージ製品などでよく使われるGBは、1 GBを1,000,000,000 byteとして表します。一方、GiBは1 GiBを1,073,741,824 byteとして表す単位です。同じファイルでも表示する単位によって数値が変わるため、比較するときは単位をそろえてください。
1時間・8 Mbpsの動画を計算する例
映像8 Mbps、音声192 kbps、長さ1時間の動画を考えます。音声192 kbpsは0.192 Mbpsなので、合計ビットレートは8.192 Mbpsです。1時間は3,600秒です。
8.192×3,600×1,000,000÷8=3,686,400,000 byte
計算結果は約3.69 GB、約3.43 GiBです。32 GBの記録媒体でも、実際に自由に使える容量、ほかのファイル、ファイルシステムの管理領域などを考慮する必要があります。
計算結果と実際の容量がずれる理由
この式で求められるのは目安です。実際のファイル容量は、次の条件によって前後します。
- 可変ビットレートで、場面ごとにデータ量が変化する
- コンテナ情報、字幕、メタデータなどが追加される
- カメラや編集ソフトの表示値と実際の平均ビットレートが異なる
- 長時間録画でファイルが分割される
撮影前の保存計画では、計算値ぴったりではなく、撮り直しや追加素材にも対応できる余裕を確保しておくと安心です。
保存容量を準備するときの手順
- カメラまたは書き出し設定で映像ビットレートを確認する
- 音声ビットレートと予定時間を確認する
- 計算ツールで1本あたりの容量を求める
- 撮影本数、バックアップ、空き容量を加えて必要量を決める
複数本を保存する場合は、1本あたりの計算結果に本数を掛けます。撮影データを失わないためには、記録媒体だけでなく、別の保存先へ複製する容量も含めて考えてください。
よくある質問
解像度だけで容量を計算できますか
解像度だけでは正確に計算できません。同じ4Kでも、圧縮方式、フレームレート、ビットレート設定によって容量が大きく変わります。機器の設定画面や仕様表でビットレートを確認するのが確実です。
H.264とHEVCではどちらが小さくなりますか
圧縮方式によって画質と容量の関係は変わりますが、容量の計算自体は設定された実際のビットレートを使います。方式名だけで決めず、撮影または書き出し設定のMbpsを入力してください。
SDカードの表記容量をすべて使えますか
通常は表記容量のすべてを動画保存に使えるわけではありません。すでに保存されているファイルや管理領域を除き、機器上で確認できる空き容量を基準にしてください。
まとめ
動画容量は、映像と音声のビットレート、動画の長さから概算できます。GBとGiBの違い、可変ビットレートなどによる誤差を理解したうえで、余裕を持った保存先を準備することが大切です。数値の換算が面倒な場合は、動画容量計算ツールで条件を入力して確認してください。
